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商品先物取引はサヤ取りで儲けろ

市場間サヤ取り(アービトラージ)について

 同一商品でありながら異なる市場間で取引されているものを同時に売買しようとするサヤ取りが市場間サヤ取りアービトラージ)です。地域間の価格差に着目してそのサヤの拡大・縮小の周期性を狙って取引するものです。ただ、商品先物業界もかなり取引所の統合や吸収合併などにより数が減ったことから、市場間サヤ取りアービトラージ)がやりにくい状態で、一般投資家にはリスクが伴うものになってきています。

 というのも、取引所が少なくなった上に、取引が活発にできる(出来高・取組が一定量ある)銘柄が限られていることがあげられます。また、そこにはプロといわれている投資家や熟練者、商社などが入っており、海外市場なども視野に入れた取引をしていることから、いいように一般投資家の売買が利用されることもあるので、初心者にはなかなか進められない取引といえそうです。

市場間サヤ取りの一般的な組み合わせ

 同一商品でありながら異なる市場間でサヤ取りが行われている組み合わせにはどのようなものがあるのでしょうか?一般的に行われているものをいくつか示していくと、「東京ガソリン:中部ガソリン」「東京灯油:中部灯油」「東京ゴム:大阪ゴム」などがあげられます。

 ただし、ここに示した組み合わせが最適というわけではなく、市場間のサヤ状況によっては、まったくサヤの拡大・縮小の周期が見られず、市場間サヤ取りに不向きなものも状況に応じてはあるので、どの組み合わせが取引を行うとき最適なのかは、十分に検討して行うようにしてください。

 ここで注意しておかなければいけないのは、取引する市場が違うことから、取引のスタイルが異なることです。つまり、一方は「ザラバ取引」だが、もう一方は「板寄せ取引」ということがあるのです。「ザラバ取引」は取引時間内であれば、いつでも売買が可能ですが、「板寄せ取引」は、場節ごとに区切られており、取引時間と回数が決められ、当限から順番に立会いが行われていくため、同限月、同時間で取引を行うことが大変困難といえます。また、銘柄によっては、出来高・取組に大きな偏りがあり、片方の市場では取引が成立しても、もう片方の市場では同じ枚数(または全部)分成立しない可能性もあるのです。このような状況も理解した上で取引を行わないと、とてもリスクのある取引になってしまいますので注意してください。

市場間サヤ取りの有効なリスクマネジメント

 実は、商品先物取引の特徴の1つとして、高いボラティリティがあります。これにはメリットとデメリットがあり、デメリットについて「マネーマネジメント」のところで「ストップロス」を使い、損失を最低限に抑えることを記したのですが、相場状況によっては値幅制限(ストップ高またはストップ安)状態が幾日も続き、その間売買がほとんど成立したい状態が続くことがあるのです。つまり、「ストップロス」で損失を限定しようとしても売買が成立せずに、その間も相場は不利な方向に動き、損失がどんどん膨らんでいくことがあるのです。

 「ストップロス」でも損失を回避できないのであればどうすればよいのでしょう。そのリスクを回避する方法として有効なのが「サヤ取り」なのです。「サヤ取り」には、片方が買いならば、もう片方は売りとなり、損失が発生しても、もう片方が利益となっていることからリスクをカバーすることができるのです。つまり、商品先物取引のリスクマネジメントとして最も有効な手段は「サヤ取り」ということがいえます。しっかりとした知識を学び、さらに理解を深め「サヤ取り」を行うことで、大きなリスクから開放され、同時に収益も狙うことができる取引手法なのです。

著者:黒川 厚page TOP

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