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ゼロからはじめる商品先物取引

現物と先物

 現物取引とは、皆さんが普段お買い物をするときに行っている行為で、基本的には相対で取引が行われ、ほしいものの価格に対してそれに似合う通貨と交換して実際に受渡が同時に行われる取引を言います。しかし、自由経済において物の価値はさまざまな情勢により常に変動をしており、例え同じ物であってもいつも同じ価格で手に入れられるとは限らないのです。つまり、自由経済で生活を営む以上、常に価格変動リスクにさらされていることになります。

 一方先物取引とは、「将来の一定時期に受渡をする約束の取引」で、これを「受渡決済」といいます。ただ、その決済の約束期日以前に「転売・買戻し」がある程度自由に行え、実際の物が受渡されずに物の価格の推移だけで完結させることができる「差金決済」という方法があります。現実には、「受渡決済」ではなく「差金決済」が先物取引では主流になっています。 実際に手元に物がない人でも取引に参加でき、より多方面の見方が価格に反映されることから、より公正な価格形成がなされると考えられています。

需給の調整

 多方面からの参加者が増えることであらゆる情報が集まり、「公正な価格形成」がなされる他に、実は「需給の調整」に一役買っているのです。仮に、商品取引所である先物価格が下落すれば、その商品の需給は緩和に向かっていると判断ができ、生産者などは減産に動いてくるのです。

 逆に、先物価格が上昇していれば、需給は締まる方向にあるので、生産者としては増産に動いてくるのです。つまり、先物価格の上昇・下落が需給を調整している「見えざる手」の役割を果たしているといえそうです。

先物価格ってなに?

 先物取引は、もともと実物商品から始まり、価格の変動に対する企業経営上の必要性から広まっていたのです。現在では、世界中で通貨・金利・株式・債券など、およそ価格が動くものには、先物取引が行われています。 つまり、取引を安定して行うためのヘッジ機能に始まり、資産のヘッジ、さらに機関投資家などによって資産の運用にも使用されるようになっています。特に日本の株式市場などでは「先物主導で動く」といわれることも多く、先物価格が現物価格の指標になっていることもあります。 その中でも商品先物取引は江戸時代から行われていたことから、先物取引の元祖といえます。商品先物取引の価格変動が、世界の経済に与える影響は大きく、商品先物取引抜きで世界の経済を語ることはできないといっても言い過ぎではない時代になってきているといえそうです。

著者:黒川 厚page TOP

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