日本の商品先物取引

灯油の変動要因について

 「灯油」価格にとっての変動要因は、原料である「原油」の価格です。「東京ガソリン」同様に、「東京灯油」の価格も、原料となる「中東産原油」の価格に影響を及ぼす「NY原油」先物価格に似た動きになるものと考えられますただ、「原油」が輸入され、「灯油」など石油製品への精製を経て国内で販売されるまでには1〜2ヵ月かかることや、「灯油」の需要が季節によって大きく変動することなどにも注意が必要です。

 「灯油(ヒーティングオイル)」が上場されている先物市場は、NYマーカンタイル取引所(NYMEX)、東京工業品取引所、中部大阪商品取引所です。その中でもNY市場は、オイルメジャー、産油国の石油会社、商社、石油元売会社、一般投資家など幅広い参加者が価格決定に参加し、最も透明性の高い市場と言われています。現在、NYマーカンタイル取引所(NYMEX)の「暖房油(ヒーティングオイル)」が世界最大の先物市場となっています。

 *日本の「灯油」と米国の「ヒーティングオイル」は、その規格が異なりますので注意

灯油の需要と供給について

 需要のポイントとしては、@季節要因(春から夏にかけては灯油市場は不需要期、逆に秋から冬にかけては暖房油需要の増加が意識され需要増) A需要期の天候(冬季の暖房用燃料(ヒーターやストーブ用)であることから、需要期の天候状況や気温の変化に大きな影響を受けます。)

 一方供給のポイントとしては、@元売り各社の動向(需要減退時期は製油所の定期修理を行い、稼働率の低下をおこなったり、原油コストに比べ製品価格が採算ベースを割り込む水準が長く続く動きになると、いわゆる業転物を吸い上げたり、製油所の稼働率を下げることで製品価格の調整を行う) A製品輸入の動向(元売りの減産等で国内の需給がタイトな時には製品輸入をすることがあります。その時はシンガポール市場価格が輸入採算の目安となります。)

 *需給などの統計データは、月一回程度、経産省の石油統計速報で確認できる

灯油の理論値価格の算出方法

 あくまでも参考ですが、NYヒーティングオイル価格や為替(ドル/円)を使って東京灯油価格を予測する1つの手段としての計算方法です。必ずこの理論値になるといったものではなく、また、この理論値に近づくといったものでもないので、たくさんある判断材料の1つとして考えてください。

 「NYヒーティングオイル」価格÷3.785[ガロン]×1,000[リットル]×為替レート[ドル/円・円換算]

 *石油税・精製費・販売管理費(2040円+3000円+6000円 )などを追加します(ただし状況で変動します)。

灯油の取引要綱

 @取引種別 :ザラバ取引  A取引時間:【前場】09:00〜11:00 、【後場】12:30〜17:30  B呼値:1Kl当たり C呼値の単位:10円刻み  D売買単位:50Kl(50倍) E限月:6限月

 *その他、証拠金や値幅制限は、相場状況で変わりますので事前に確認をすることをお勧めします。手数料も各取引員によって違いますので比較検討をお勧めいたします。

著者:黒川 厚page TOP

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