日本の商品先物取引

生糸の基礎知識

 蚕の作った繭から生糸への工程を総称して製糸といいます。農家で生産された生繭は製糸工場に引き取られ、ここで生糸が製造されます。 養蚕は年3回行われ、その養蚕期の気象によっては(降霜等)蚕の飼料となる桑の減産に繋がるため、産地の天候が注目されます。国内においては群馬や福島が産地となっています。

 ただ、収繭量は減少傾向にあり、その要因として他の農産物と比較して採算性が悪いことから養繭農家数が減少し、国内での着物離れなど絹製品に対する需要減少が目立っていることが考えられます。 生糸は、絹織物の産地の消費動向に大きく左右されます。用途としては、衣料品などの他にアジア地域においては楽器の弦の材料になることがあります。日本でも三味線、琴などに使用され、絹製の弦は音色が最高とされているようです。

 生糸の需給動向を知るためには、農林水産省から毎月発表されている「生糸需給状況」の国内引渡数量、また経済産業省から発表されている絹人絹織物業者についての原糸消費量、織物生産高調査資料等があります。

生糸の需要と供給について

 需要としては、日本における製糸業の衰退から年々減少する傾向にあります。要因としては、国内での着物離れなど絹製品に対する需要減少が目立っていることが考えられます。生糸は主に衣料の原料として使用されてきましたが、近年では生活レベルの向上に伴い、着心地及び通気性の良さや保健衛生上優れた機能性が改めて見直されているようです。

 一方供給に関しては、生糸の生産は中国において非常に盛んに行われています。世界の総生産量の60%以上を中国が占めています。国内に関しても生糸、絹紡糸ともに最大の輸入先は中国で全体の8割以上を占めます。国内の蚕糸業界の衰退に伴って、輸入糸が国内市場の主流を占めるようになっています。

 また、主要生産国は年ごとの生産量の増減はありますが、ほぼ横ばい状態になっているにも関わらず、主要生産国であった日本や韓国の生産量は年々減少しています。他の農産物と比べて採算性が悪いことから、絹製品の需要減などとあいまって、国内では養蚕農家数そのものが減少している 。

生糸の取引要綱

 @取引種別 :板寄せ取引  A取引時間:【前場】9:00 【後場】15:00 B呼値:1Kg当たり C呼値の単位:1円刻み  D売買単位:60Kg(60倍) E限月:6限月

 *その他、証拠金や値幅制限は、相場状況で変わりますので事前に確認をすることをお勧めします。手数料も各取引員によって違いますので比較検討をお勧めいたします。

 (東京穀物商品取引所に上場されているものの、ほとんど出来高は無く、一般投資家の売買も限られている状況です)

著者:黒川 厚page TOP

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